私たちKHJひきこもり家族会沖縄支部は令和6年5月11日(土)に那覇市で対話交流会を開催しました。
今回は当事者が回復期に感じていたことを教えてくれて、対話が盛り上がりました。
「良くも悪くも判断しないで、前向きに考える」という言葉が印象的でした。
また、4月下旬に厚労省から発表された自治体向けひきこもり支援の指針について学び、家族や支援者としての具体的な目標と手だてについて一緒に考えました。
みなさんは具体的な見通しをもって、日々子どもと向き合っていますか。
ひきこもりの子どもをサポートする家族として、支援者として、時には振り返りの時間も大切だと思いました。

ひきこもり家族会5月那覇交流会

令和6年5月11日(土)10:00-13:00
なは市民活動支援センター2階研修室2
参加者:家族4人、当事者2、関係者2人
参加費:500円

対話交流

個人が特定されないようにしています
  • 家族:子どもが就労訓練の手続きを進めています。気持ちが前向きになって、家族として嬉しいです。いろいろおしゃべりもしたいと思っているのですが、何かいい方法がありますか?
    • ←嬉しい報告ですね。家族が先回りして心配したり、期待をかけたりすると、とてもつらいと当事者が語っていたこともありました。上手に応援できるといいですね。
    • ←社会参加に向けて一歩一歩進むたびに、経験を重ねて話題が生まれるのではないでしょうか。そっとしていていいと思いますよ。親としては歯がゆい思いはあるあるですよね。
  • 当事者:私は気持ちを踏みにじられる苦しさをたくさん経験しました。善意のアドバイスのつもりかもしれませんが、知らないうちに相手を傷つけていることもあります。こどもについて、幼い発想や話題もしっかり尊重してほしいと思います。
  • 当事者:ひきこもりの回復には、本人の脱出したいという意思がとても大事だと思います。抜け出したいと思えるほどのエネルギーが貯まるのを、家族はサポートしてほしいと思います。加えて、私の場合はちょっとした勇気も必要でした。ある程度社会参加できるようになりましたが、劇的に変わったということではなく、内心は怖がってばかりです。意識して自分を褒めるようにして、どうにか生きています。
  • 家族:GWは混雑が嫌いなので外出しませんでした。昔は子どもを誘って焼き肉に行くことが楽しみでしたが、ここ何年も焼き肉に行けていません。誘い出すいい方法があればなと考えています。
    • ←夫婦だけで焼き肉を楽しんでもいいと思います。こどものせいで家族の楽しみがなくなったという話になると、こどもが自分を責めてつらいと思います。
  • 当事者:今は専門学校に通っています。ひきこもり状態から脱出して入学した当時は、うまく言っているように見えて実は不安で内省ばかりでした。うまくいかないことばかりでしたが、うまくいかないことを善くも悪くも判断しないようにし、事実として受け止めました。意識して前向きに考えるようにしました。ものごとをジャッジせずに事実として受け入れる、なるべくポジティブに考えるようにする。ふと気づいたら、私はよく笑うようになっていました。
  • 当事者:私もポジティブ思考しましたよ。ひきこもりで喪失した時間が長いので、これから私は成長を続けていくんだという意識が強くあります。
  • 当事者:私はひきこもりの時は太っていました。普通に考えてネガティブなこともありましたが、正直無駄な時間でもなかったかなとも思います。時間が有り余っていたので海外ドラマをかなり観ていました。このドラマについて周囲の人がよく話題にするので、助かっています。