令和7年1月31日付けで厚労省から「ひきこもり支援ハンドブック」が自治体向けに配布されました。ひきこもり支援について、15年ぶりの公式アップデートとなります。てぃんさぐぬ花の会ではこの「ひきこもり支援ハンドブック」の勉強会を企画しています。当面、家族交流会の開始30分にハンドブックを読み合わせ、意見交換や事例の検討を予定しています。
ひきこもり支援ハンドブック成立の経緯
1990年代から社会的に注目を浴びるようになった「ひきこもり」ですが、当初は医療や福祉の専門家でもどのようにしていいのかわからない状況からスタートしました。
当面ひきこもりは心の問題としてとらえられ医療、精神保健の分野で研究が進められました。そして、2010年に厚労省からひきこもりについての定義と対応のガイドラインが発表され、現在まで活用されて来ました。
この間、民間で様々な取り組みがなされ、国の施策に反映されてきました。
KHJ 家族会は1999年に埼玉県で発足し、1番身近に暮らす家族の視点から、国へ提言を行なってきたところです。
このような流れで、現在は「病気」や「疾患」という医療的な視点に加え、ひきこもりの回復は本人が自分の意思、思いを自分で決めていくことが大切で、社会参加後も自律できるような支援が必要だとなりました。
これは医者や心理士にばかり支援を頼まないで、福祉で、地域社会で受け止めて関わっていきましょうということです。医療やカウンセリングにつなった後のことを大切にしましょうということですね。
国、専門家がまとめたひきこもりについての指針を、専門家と同じ視点を、家族も一緒に持つことができれば、こどもの回復に効果的につながります。相談につながった後の支援の展開がわかれば、将来の見通しを持つことができ、不用意なコミュニケーショントラブルを避けることができますね。
こどものために家族ができること。「家族がよき支援者となり・・・(てぃんさぐぬ花の会の理念)」家族会として良いきっかけをいただいたと思います。