みなさんはこどもに上手に寄り添えていますか?
こどもに寄り添うことが大切で、そうする気持ちもあふれているけれど、なかなか上手くいかない方も多いと思います。
今回は元ひきこもりの当事者の「コーラの話」から、たくさんの気づきを共有することができました。「コーラの話」は下の対話交流のレポートをご参照ください。
不登校やひきこもりの人は、何らかの理由で生きづらさを抱え、苦しんでいます。
家族や社会は、「学校に行けないこども、社会に出ないこども」という表現をします。
こどもは自身の生きづらさと苦しみを、家族が何よりも真っ先に受け止めて「自分のことをわかってくれる」ことを望んでいますが、学校に行けていないことや社会に参加できていないことに焦点を当てた表現をされると、救われないですよね。

学校に行けない・行かないこども
社会に参加しないこども

何からの理由で苦しんでいるこども
解決のための働きかけを待っているこども

といった認識と表現の工夫が必要かもしれないですね。
みなさんは「コーラの話」をどう評価しますか?

令和7年2月北谷町交流会

令和7年3月1日(土)

参 加:家族4名、元当事者1名、関係者3名

参加費:500円

対話交流

※個人が特定されないようにしています

  • 家族:初めて参加します。緊張していますが、参加しやすい雰囲気でよかったです。
  • 元当事者:私は20代初めにうつを発症し、40歳までに社会参加しようという目標をもってひきこもりました。家族会への参加は恩返しみたいなものです。今はコンビニのアルバイトで忙しい毎日ですが、ひきこもっていた時は楽しかったなと思っています。
  • 元当事者:生きづらさに無関心で配慮の無い人っています。コーラのラベルが貼ってある容器に、オレンジが入っているとします。オレンジが入っているのに、そういう人たちは「これはコーラじゃない」と否定的に受け止めます。オレンジが入っているなら、「これはオレンジだよね」でいいはずなのに、わざわざ「コーラじゃない」と否定を続けます。寄り添うって、こういうことだと思います。
  • 家族:摂食障害の子ども。コロナ禍以降は全く外出できなくなりました。通院も出来なくなってしまいました。早く治ってほしいと思い、親としてできることは何でもやっているつもりです。何かいいアイデアはありますでしょうか。
    • ←訪問看護ステーションの活用はいかがでしょう。最近はひきこもりの方へ配慮できるところもあります。
    • ←訪問看護の事例を知っています。はじめは玄関先であいさつからスタートして、段階的に進めていきます。
    • ←子どもが訪問を断ったとしても、「断ること」を選択できたことに注目し、認めてあげると、いい寄り添いになると思います。
    • ←「治ってほしい」気持ちは大切で、十分に共感できますが、親が一所懸命に心配して動いている姿に、今の自分の状況を受け止めてくれないと、辛い思いをするひきこもりの方もいるようです。
    • ←専門家にしかできないこともたくさんあります。親として、いろいろな荷物を下ろしてもいいのではないでしょうか。
  • 家族:こどもは食事や日用品の置き場所など細かに注文してきます。私自身、こどものことについて、どこまで頑張れるか、どこまで応えられるのか不安です。
    • ←大変ですよね。こどものことについて、求められていないのに、親はあれこれ頑張ってしまいますよね。やりすぎないで、もとめられたことだけを応えるでいいのではないかと思います。
    • ←こどものことで一杯で、余裕って持てないですよね。こどものことを忘れる時間があってもいいとおもいますよ。