私たちKHJひきこもり家族会沖縄支部は令和6年5月25日(土)に北谷町で対話交流会を開催しました。
今回は子どもに感情をぶつけてしまった話で、お互いに前向きになれる良い関係ですよね、という感想が寄せられたことが印象的でした。お互いに気持ちを押し殺す関係は、確かに前向きではないですよね。
また、4月下旬に厚労省から発表された自治体向けひきこもり支援の指針について学び、家族や支援者としての具体的な目標と手だてについて一緒に考えました。
みなさんは具体的な見通しをもって、日々子どもと向き合っていますか。
ひきこもりの子どもをサポートする家族として、支援者として、時には振り返りの時間も大切だと思いました。
ひきこもり家族交流会令和6年5月北谷町
令和6年5月25日(土)9:00-12:00
北谷町生涯学習プラザ(ニライセンター)セミナー室1
参加者:家族2人、当事者2人、関係者2人
参加費:500円
対話交流
個人が特定されないようにしています
- 家族:20代の息子です。親子のコミュニケーションはある程度できています。先日子どもに手伝ってほしいことがあってお願いしましたが、子どもはずっと寝ていたので、私も感情が高まって「ワー!」っと気持ちをぶつけてしまいました。しまったと思い、時間を置いて話し合いをしましたが、子どもはずっと「ごめん、ごめん」としか言わず、私が苦しくなってしまいました。
- ←ひきこもっている人の多くは、基本的にずっと自分を責め続けています。家族が苦しくなっているのは自分のせいだと。自分を責めなくていいように、時間をかけて癒やしていけるといいですね。
- ←親と子どもで怒りの感情を出せることは、いい親子関係だと思います。お互いに思いや気持ちを押し殺す関係は健康ではないと思います。親子それぞれが反省して、前に進む。すてきな関係だと思いますよ。
- 当事者:最近とても調子がいいです。これまで親の言動でたくさん傷ついてきましたが、自分の行動を変えたら親も私に優しくなりました。私がなにかしようとすると、頭ごなしに否定していた親です。私が率先して家事をすると、私の体を思いやる声掛けがありました。嬉しかったです。なんだか本来の自分に慣れたように思えました。家族も私の生き方を認めてくれたのかなと思いました。
- ←家族会では、「家族が変われば子どもが変わる」ことをテーマにしていますが、逆に子どもが変わったら、親が変わってくれたのですね。上手に進んで嬉しいですよね。
- ←人を変えようとするのではなく、まず自分から変わったほうがいいのは親子関係に限りませんね。「かいよりはじめよ」ことわざがありましたね。
- 家族:子どもは学齢期に発達障害の診断がおりました。それからだいぶ遅れて、私が発達障害であることがわかりました。大人の発達障害です。振り返れば、人より聴覚が過敏であったり、聞こえづらさなどもありました。やっぱりな、という感想でした。生きづらさを抱えながら生活するには、周囲の人の理解が必須です。とても残念に思うことも多いですが、ヘルプマークやバッジなどを活用しています。
- 当事者:連休は関東の友達を訪ねました。またいくつかの当事者会や家族会にも参加してきました。当事者会があちこちにあるので羨ましいですね。また沖縄では車がないとそもそもアクセスできないので、免許を持たない元当事者にとってハードルが高くなっています。
- ←当事者会はメンバー同士のすれ違いから解散することが多いというのが印象ですが、参加された当事者会はどのような感じですか?
- →社会福祉協議会が提供する居場所でした。支援員の方も入っているので、当事者の皆さんは安心して参加している様子でした。