KHJ全国ひきこもり家族会連合会の全国大会が今年も開催されました。
今年は石川県大会となり、令和6年11月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり金沢市文教会館にて行われました。
ひきこもり家族会連合会の沖縄支部である当会てぃんさぐぬ花の会からは、支部長が参加しました。
これから大会に参加してのレポートをお伝えします。
今回は石川県にお邪魔して、大会に参加しての大枠での感想をお伝えします。
令和6年に入って石川県は2度の災害被害を受け、つらい思いを経験しながら、再び日常を取り戻すために様々な活動をしているところでした。
今回私が大会でお会いした石川県のみなさんは、ともに立ち上がろう、共に進もうという気運にあふれていました。
一緒に支援を、一緒に地域を、共生社会を作っていこう、模索しよう、という気運ですね。
この気運を受けて、今思うのは、「ともに」「一緒に」が大切なキーワードなんだろうということです。
長らくひきこもりや不登校の課題に関わって、私が時々思うことがあります。
家族は子どもに変わってほしい、はやくよくなってほしいと思っています。
こどもは、家族や社会が「こども自身」の変化を求めることに、救いのなさを感じています。
ひきこもりなどの社会的課題に関わる人からは、地域社会の理解や制度が不足しているという声があがります。
近年ひきこもり支援では、こどものために、まずは家族が変わることが大切だとされます。
私たちてぃんさぐぬ花の会でも「こどものために、まずは家族が健やかになること」をテーマに活動しています。
家族会に参加された方は、徐々にこころの重荷を下ろしていき、少しずつ明るくなっていきます。
家族が健やかになることができれば、家庭の雰囲気が軽くなり、こどもが感じる重圧も軽くなります。
こどもは少しずつ生のエネルギーを蓄え、次の一歩につながっていく、という見通しを信じています。
ここで、一歩踏み出したこどもは、いつか地域社会で生きていくことになります。
ゆっくりな歩みのこどもには、なるべく多くの方がつながっていてほしいと思うことが通常です。
多くの人がこどもを受け入れる社会、最近では共生社会とか包摂社会といいますが、地域社会がそうなってほしいと期待しているばかりでは、いつまでたっても叶わないのではないかと思います。
わたしも、あなたも、いっしょに変わろう、作っていこうという姿勢。ともにやっていこう。フェアな関係性。
今回の石川大会では、これからの人のあり方、社会のあり方、包摂社会にむけた大きなヒントをいただきました。