私たちひきこもり家族会沖縄支部は、2月3日(土)に那覇市で交流会を開催しました。
当日は気温が25度近くまで上昇し、今季初の冷房を入れての会となりました。

2月交流会@那覇

令和6年2月3日(土)10時〜13時
なは市民活動支援センター
参加費500円
参加者:家族4名、当事者2名、関係者2名

心理士の先生から「傾聴と助言の違い」について言及があり、楽しく気づきを共有しました。
まとめると傾聴は、相手からお話を受け取る、お話を教えてもらうイメージで、相手を尊重します。一方で助言は自分の持っているボールを相手に渡すイメージでした。

対話交流

  • 当事者:以前よりも会合などで自分の思いを表現できるようになってきました。少し前に私が話している時に、ある方が質問をしてから、いつもまにかその人が中心にお話をされていました。私はお話を盗られてしまったと感じ、とても嫌な思いをしました。私自身、人と接する際は気をつけたいと考えています。
  • 当事者:話を聞いて「よかったね」と伝えてくる人に対して、勝手に評価してほしくないと思うときがあります。つらい思いを経験し、現在も折り合いをつけるために苦労しています。
  • 家族:会のLINEでは桜などのきれいな写真が共有されることが多くなりました。私は、実は画像素材サイトへ自分で撮影した写真を提供し、ほんのわずかですが報酬をいただけるようになりました。楽しくて実用的で、とてもおすすめです。
  • 家族:子どもが友人を連れて、スポーツバーでサッカー観戦をしてきました。観戦後は公園で深夜まで語り合ったといいます。自分の意志で少しずつ行動できるようになりました。
  • 家族:最近「お母さんは変わったね」と子どもに言われました。主人は2年ほど前に言われており、やっとという思いで嬉しく思います。
  • 家族:1年ぶりの参加です。不登校の子どもが中学生になりました。現在は試験のときだけ適応指導教室へ行くことができています。できないことに意識が集中し、悲観していた時期もありましたが、心理士から「できることに焦点を」という助言をいただき、試行錯誤して現在に至ることができました。また「あ・さ・げ」という助言もありました。子どもとのコミュニケーションは「あ:あっさり、さ:さっぱり、げ:げんきよく」ということです。
    • ←家族として、みちがえるほど表情、雰囲気が変わったように思います。エネルギーに満ちた雰囲気があり、とても嬉しく思います。
  • 家族:子どもがひきこもり状態となり10年です。食事はキッチンで済ませてすぐに部屋には入ります。暴言などありませんが、家族として関わる機会を増やしたいと思っています。今後について家族から提案しましたが、居心地が悪そうにして、部屋に入りました。
    • ←提案はいいと思いますが、本人の意志で行動することが、ひきこもり回復のゴールです。
    • ←場合によりますが、好ましい行動は褒めて強化し、好ましくない行動は無視するという考えもあります。顔色がいい時、調子が良さそうなときは「いい感じだね」「嬉しいよ」と伝えてもいいですね。
    • ←手巻き寿司やお好み焼きなど、時間の掛かるメニューなど工夫できるのでは?カニや貝などもおすすめです。

今回のレポートは以上です。次回は2月17日(土)北谷町交流会を予定しています。その他のスケジュールはこちらをクリックしてご確認下さい。

また2月17日(土)と18日(日)の19時から、当会独自の勉強会を実施します。テーマは「引き出し支援について考える」です。引き出し業者がYouTube上にアップロードしている動画を各自で視聴して、オンライン上で意見交換をする予定です。

引き出し業者のどの点が間違っているのか、間違っていないのか、高齢でどうしようもなくなった時には仕方がないことなのか。家族として悩ましいところもあるかもしれません。
勉強会を通して、よりよく子どもの応援ができるようになるために、一緒に考えていきます。

勉強会の様子は後日レポートとして報告いたします。